更年期障害かな?と思ったら更年期障害かな?と思ったら

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更年期障害かな?と思ったら

女性は40歳代から少しずつ卵巣の機能が低下し始めます。「閉経」とは、卵巣が機能しなくなり、月経(生理)が永久に止まった状態をいいます。月経が来ない状態が1年以上続いたときに閉経としています。

閉経前の5年間と閉経後の5年間をあわせた10年間を「更年期」といいます。日本人の平均閉経年齢は約50歳ですが、個人差が大きいです。日本人女性の平均寿命が85歳を超えている現代では、閉経後の30~40年間を女性ホルモンがない状態で過ごしていかなければなりません。代謝の衰えとともに骨・血管・粘膜などの老化が始まり、きちんと予防をしなければ動脈硬化や骨折、血栓症などを起こします。

長寿国日本で女性が健やかに楽しく晴れやかに毎日を過ごしていけるよう、一緒に更年期障害と向き合っていきましょう。


更年期障害とは

更年期障害かな?と思ったら

更年期に現れる様々な症状の中で、他の病気が原因でないものを「更年期症状」、特に症状が重く日常生活に支障をきたす状態を「更年期障害」といいます。更年期障害の主な原因は、図のように女性ホルモンが大きくゆらぎながら低下していくことです。そこに加齢などの身体的因子、性格などの心理的因子、職場や家庭における人間関係などの社会的因子が複雑に関与することで発症すると考えられています。


症状

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更年期障害の症状は大きく3種類に分けられます。

①血管の拡張と放熱に関係する症状

ほてり、のぼせ、ホットフラッシュ、発汗など

②その他の様々な身体症状

動悸、めまい、胸がしめつけられる感じ、息苦しさ、頭痛、肩こり、腰や背中の痛み、関節の痛み、冷え、しびれ、疲れやすさなど

③精神症状

気分の落ち込み、イライラ、情緒不安定、意欲の低下、涙もろくなる、不眠など


セルフチェック

更年期の症状に早めに気付いて適切な治療を受けることで、生活に支障なく、晴れやかに過ごすことが可能になります。「これって更年期障害かな?」と少しでも思うことがあったら、まずはチェックシートによるセルフチェックをおすすめします。

簡易更年期指数(SMI)チェック表

症状の程度をご自身で判断し点数をつけて、合計を出します。
症状の項目には複数の症状が書かれていることがありますが、その場合どれか1つでも強いものがあったら強の点数を記入します。

症状の程度
なし
1)顔がほてる10630
2)汗をかきやすい10630
3)腰や手足が冷えやすい14950
4)息切れ、動悸がする12840
5)寝つきが悪い、または眠りが浅い14950
6)怒りやすく、すぐイライラする12840
7)くよくよしたり、憂うつになることがある7530
8)頭痛、めまい、吐き気がよくある7530
9)疲れやすい7420
10)肩こり、腰痛、手足の痛みがある7530

0〜25点:問題なく更年期を過ごしています。この状態を保ちましょう。
26〜50点:食事や運動などの生活習慣を見直すことで、より快適に過ごすことができます。
51〜65点:更年期障害の治療をしている医療機関の受診をおすすめします。
66〜80点:長期間の計画的な治療を受けて、快適に暮らせるようにしていきましょう。
81〜100点:様々な診療科の検査を受け、更年期障害以外の原因がないかもきちんと調べる必要があります。更年期障害のみである場合は、専門医での長期の計画的な対応が必要です。


検査

更年期障害の診断には問診が非常に重要ですが、血液検査も役立ちます。血液検査では、女性ホルモンの値やコレステロール値、血糖値、肝機能、甲状腺機能などを調べます。また、尿検査、血圧測定、骨量測定も行います。乳房検査、卵巣と子宮超音波検査が必要になることもあり、その場合は専門の医療機関に紹介します。


治療

■漢方薬

漢方薬は全体的な心と体のバランスの乱れを回復させる働きを持ちます。当院では、「婦人科三大処方」とも呼ばれる当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)・加味逍遙散(かみしょうようさん)・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)を中心に、多彩な更年期障害の症状に対応します。

■向精神薬

気分の落ち込み、イライラ、情緒不安定などの精神症状が最もつらい症状である場合には、抗うつ薬や抗不安薬などの向精神薬を用いることもあります。新しいタイプの抗うつ薬は副作用が少なく、ほてりや発汗などの血管の拡張と放熱に関する症状にも有効です。

■プラセンタ

「プラセンタ」とは、おなかの赤ちゃんに栄養素や酸素を運ぶ役割を持つ「胎盤(たいばん)」のことです。胎盤には、タンパク質やアミノ酸、核酸、ビタミンなどが豊富に含まれていて、細胞を活性化して成長させます。プラセンタエキスはヒトの胎盤から抽出された有効成分エキスで、肝炎や更年期障害の治療薬として厚生労働省の認可を受けています。当院では、厚生労働省から認可を受けているプラセンタ注射薬を用いて治療を行っています。更年期に伴ったほてりや多汗、イライラ、動悸、肩こり、頭痛などに効果が証明されています。ホルモン補充療法や漢方薬による治療との併用も可能です。45歳~59歳の女性の更年期障害に対しては保険適用になります。

■ホルモン補充療法(HRT)

更年期障害の主な原因はエストロゲンのゆらぎと減少であるため、少量のエストロゲンを補充し、症状の軽減、改善を目指す方法です。特にほてりやのぼせなどの血管の拡張と放熱に関係する症状に有効ですが、その他の症状にも有効とされています。用いるホルモン剤には飲み薬、貼り薬、塗り薬などいくつかのタイプがあり、患者様のライフスタイルに合わせて最適な方法を選択していきます。

※当院ではホルモン補充療法は行なっていません。必要な場合は、治療可能な医療機関に紹介します。


お気軽に来院ください

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「これって更年期障害?」と不安に感じた際はお早めに来院ください。
初診時の予約は不要ですが、予約をするとスムーズに受診することができます。
また、毎週金曜の午前中は女性医師による診察を行なっています。

初診時にお持ちいただくもの

  • 健康保険証
  • 診察券(再診の方はお持ちください)
  • 現在処方されているお薬・お薬手帳
  • 他院からの紹介状
  • 公費受給者証など